Canva商用利用の基礎知識と注意点を詳しく解説

2023年5月3日

Canva商用利用

デザインツールとしての人気を不動のものとしている「Canva(キャンバ)」。オーストラリア・シドニー発祥のこのオンラインツールは、プロフェッショナルなデザイン経験がない人でも、魅力的なグラフィックを簡単に作成できることで知られています。

しかし、Canvaで作成したデザインを商用利用する際のルールや注意点は、しっかりと理解しておく必要があります。この記事では、Canvaの基本的な特徴から、商用利用に関する具体的なガイドラインまでを詳しく解説します。デザインをブログやビジネスに活用したい方は、ぜひ最後までお読みください。

Canva(キャンバ)とは? - 商用利用の新しい選択肢

Canvaは商用利用についても寛大。しかし一部制限もあるので覚えておきましょう。

Canva(キャンバ)は、オーストラリア・シドニー発祥のオンラインデザインツールで、初心者からプロフェッショナルまで、誰でも簡単に魅力的なグラフィックを作成することができます。

その中でも、商用利用に関する柔軟性が高く、多くのユーザーから評価されています。Canvaでは、作成したデザインをビジネスシーンでの利用や商品販売など、さまざまな商用目的で使用することが許可されています。ただし、一部の素材には「Editorial Use Only」という表記があり、これらの素材は商用利用が制限されています。このような点を注意しながら、Canvaを最大限に活用しましょう。

勝手に使ってはいけないの

勝手に使うと著作権侵害に当たる場合がある

著作権は創作者に与えられる法的な権利であり、著作物の種類や国によって異なる法的ルールに基づいて保護されます。創作者に対する権利としての保護と、社会的・文化的な利益のための利用の制限という2つの側面があります。著作権は、著作物が創造された時点から自動的に発生し、創作者の生存期間や一定期間が経過すると、著作権が消滅することが一般的です。

Canvaで作成したデザインの著作権は、作成者に帰属します。商用利用に際しては、Canvaの利用規約に従う必要があります。

商用利用とは

商用利用とは、商品やサービスの販売、ビジネス活動、収益を目的とした活動など、営利を目的として行われる利用のことを指します。具体的には、以下のような活動が含まれます:

  1. 商品やサービスの販売: 例えば、デザインをTシャツやマグカップにプリントして販売する場合など。
  2. 広告や宣伝活動: 企業や商品のプロモーションのための広告素材、チラシ、ポスターなどの作成・配布。
  3. ビジネス関連の資料作成: 会社のパンフレット、名刺、報告書、プレゼンテーション資料などの作成。
  4. コンテンツの配信: 有料のウェブサイトやアプリ、電子書籍などのコンテンツを提供する場合。

一方、非営利目的での利用、つまり個人的な利用や教育、研究、趣味などの目的での利用は、非商用利用と呼ばれます。

商用利用を行う際には、使用する素材やソフトウェア、サービスなどのライセンスや利用規約を確認し、適切な方法で利用することが重要です。商用利用が許可されていないものを営利目的で使用すると、著作権侵害や契約違反となる可能性があります。

Canvaで作成したデザインの商用利用 - あなたのビジネスをサポート

Canvaの素材をそのまま使ったらダメなの?

Canva(キャンバ)は、デザインを簡単に作成できるオンラインツールとして多くの人々に利用されています。しかし、Canvaで作成したデザインを商用目的で利用する際には、いくつかの注意点があります。

商用利用が許可されているケース

Canvaでは、無料会員・有料会員を問わず、作成したデザインの商用利用が基本的に許可されています。

これには、SNS投稿、ウェブサイトのデザイン、広告素材、名刺やポスターなどの印刷物の作成などが含まれます。また、クレジット表記も基本的には不要です。

商用利用での注意点

一方、Canvaでの商用利用には以下のような制限が存在します:

  1. Editorial Use Onlyの素材: これらの素材は商用利用が禁止されています。これらの素材を使用する場合は、非営利目的での利用に限定されます。
  2. 無加工の素材の販売: Canvaの素材やテンプレートをそのままの形で商品として販売することは許可されていません。
  3. 商標登録: Canvaで作成したデザインを商標として登録することは禁止されています。

例えばCanvaで作ったロゴは商標登録できません

Canvaは、商用利用に関しても非常に柔軟なツールですが、上記のような制限や注意点を理解し、適切に利用することが重要です。

Canvaの利用規約やライセンスに関する詳細は、公式サイトで確認することができます。

Canvaには、無料プランとは別に、すべての機能を使える有料プランも用意されています。機能に関して使用制限がないので使いやすい、興味のある方は以下の記事をどうぞ。

Canvaを商用利用する際の注意点 - ビジネスでの活用を安全に

注意点をもっと詳しく教えて

Canva(キャンバ)を使用してデザインを作成する際、商用利用を考えている方は、いくつかの重要なポイントを理解しておく必要があります。ここでは、Canvaでの商用利用に関する主な注意点を詳しく解説します。

1. Editorial Use Onlyの素材の取り扱い

Canvaには「Editorial Use Only」と表記されている素材があります。これらの素材は、非営利目的での利用が前提となっており、商用利用は許可されていません。商用目的での使用を検討している場合、このような素材を避けるようにしましょう。

「Editorial Use Only」とは、特定の素材やコンテンツが、ニュース記事、教育的な内容、ドキュメンタリー、非営利のプレゼンテーションなどの「編集的なコンテキスト」でのみ使用が許可されることを示すラベルや表記です。この表記がある素材は、商業的な広告やプロモーション、商品、サービスの宣伝などの商用目的での使用が制限されています。

2. 無加工の素材の販売について

Canvaのテンプレートや素材をそのままの形で商品として販売することは禁止されています。例えば、Tシャツやマグカップなどの商品にCanvaのデザインをそのままプリントして販売することは許可されていません。デザインを加工して使用する場合には、その制限は適用されません。

商用利用したいときは、素材に手を加えて(加工)、オリジナル性を高める必要があります。仮に無加工の状態で、販売した場合、商用利用違反、著作権侵害にあたります。

3. 商標登録に関する制限

Canvaで作成したデザインを商標として登録することは許可されていません。特に、ロゴやブランドのシンボルとして使用するデザインを作成する際には、この点を特に注意してください。

商標登録する場合、Canvaのロゴをそのまま使用できないわけは以下の2点。

  • Canvaの素材には、デザインの作成者の著作権がある
  • Canvaの素材は、他の人も使うことができる

商用登録するロゴは、固有のデザインでなければいけないので、Canvaのロゴデザインは、商標登録に使えないのです。Canvaを使って、商標登録するためには、基本的な線やシェイプ、フォントを使って、ロゴをゼロからデザインする必要があります。

4. 外部サイトからの素材の利用

Canva以外のサイトから素材をダウンロードしてCanvaにアップロードして使用する場合、その素材元のライセンスや利用規約を確認することが必要です。「外部サイトの素材が商用利用可能であるかどうか」、また、どのような条件での利用が許可されているのかをしっかりと確認しましょう。

素材サイトの利用規約・制限を確認しましょう

画僧編集ソフトとして、かなり優秀なCanvaだけに、アップロード機能を使用してる方も多いでしょう。私も素材はAI画像作成ソフトなどを使ってますが、商用利用できるものだけを使っています。

Canvaは非常に便利なデザインツールであり、商用利用にも対応していますが、上記のような注意点を理解し、適切に利用することが重要です。Canvaの公式サイトや利用規約で、詳しい情報を確認することをおすすめします。

Canvaを利用した商品販売のポイント - 成功へのステップバイステップガイド

作品のオリジナル性とブランド性を高めよう。

Canva(キャンバ)は、デザインの作成から商品販売まで、さまざまな用途で利用される人気のツールです。特に、オンラインショップやブランドのオーナーにとって、Canvaは商品のデザインやプロモーションに非常に役立ちます。しかし、Canvaを商品販売のために利用する際には、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

1. オリジナルデザインの重要性

Canvaには多くのテンプレートが用意されていますが、商品販売の際には、オリジナル性を持たせることが求められます。既存のテンプレートをベースに、独自の色合いや要素を追加して、ブランドの特色を出しましょう。

自分のブランド性を持たせるにはどうすればいいの

  1. ブランドカラーの設定: Canvaでは、ブランドキットを利用して、企業やブランドのカラーパレットを設定することができます。これにより、一貫したカラーをデザインに取り入れることができます。
  2. ロゴの組み込み: 企業やブランドのロゴをCanvaにアップロードし、デザインに組み込むことで、ブランド認知を高めることができます。
  3. 独自のフォントの使用: Canva Proのユーザーは、独自のフォントをアップロードして使用することができます。これにより、他のデザインと差別化を図ることができます。
  4. テンプレートのカスタマイズ: Canvaが提供するテンプレートは、自由にカスタマイズすることができます。元のテンプレートを参考にしつつ、ブランドの特色やメッセージを反映させたデザインにアレンジしましょう。
  5. 一貫したデザインスタイルの採用: ブランドのイメージやメッセージに合わせて、一貫したデザインスタイルやレイアウトを採用することで、ブランドの認知度を高めることができます。

Canvaを使用する際は、ただデザインを作成するだけでなく、ブランドのアイデンティティや価値をしっかりと伝えるデザインを心がけることが重要です。上記の方法を取り入れることで、Canvaを活用してブランド性を強調したオリジナルのデザインを作成することができます。

2. ライセンスの確認

Canvaの素材やテンプレートを商品として販売する場合、使用している素材のライセンスを確認することが必須です。特に、有料の素材を使用する際には、商用利用が許可されているかをしっかりとチェックしましょう。

3. 顧客のニーズを理解する

商品を販売する際には、ターゲットとなる顧客のニーズや求める価値を理解することが重要です。Canvaを使用して、顧客の期待に応えるデザインを作成しましょう。

4. 商品のプロモーション

Canvaで作成したデザインを商品として販売するだけでなく、その商品を効果的にプロモーションすることも考慮する必要があります。SNSや広告を活用して、商品の魅力を伝えるデザインをCanvaで作成しましょう。

Canvaは商品販売のための強力なツールとして活用できますが、上記のポイントを押さえて、効果的な商品デザインとプロモーションを行うことが成功の鍵となります。

まとめ

Canva(キャンバ)は、デザイン作成のための強力なツールとして多くの方々に支持されています。特に、商用利用の際には、その柔軟性と多様性が大きな魅力となっています。しかし、その利用にはいくつかのポイントや注意点が存在します。

  • オリジナルデザインの重要性: Canvaのテンプレートは便利ですが、商品販売などの商用利用の際には、独自性を持たせることが求められます。
  • ライセンスの確認: 使用する素材やテンプレートのライセンスを確認し、商用利用が許可されているかをチェックすることは必須です。
  • 顧客のニーズの理解: 商品やサービスを販売する際には、ターゲットとなる顧客のニーズをしっかりと捉え、それに応じたデザインを作成することが重要です。
  • 商品のプロモーション: Canvaでのデザイン作成だけでなく、その後のプロモーション活動も重要。SNSや広告などを活用して、商品の魅力を伝えることを忘れずに。

最後に、Canvaを商用利用する際には、公式サイトの利用規約やライセンス情報をしっかりと確認し、適切な方法でデザインを活用してください。

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